はじめに
Windowsに標準搭載されているバックアップ機能は本当に何かあった際に元通り復元できるのか不安になり試してみました。
Windows10に標準で搭載されているバックアップ機能「バックアップと復元 」でバックアップは定期的に自動取得しているのですが、バックアップデータを整理している際に、「これって本当に復元できるのか?」とふと思い試してみる事にしました。
案の定、復元作業で手こずったので試しておいてよかったです。
バックアップのシステムイメージからの復元途中で「ソースのボリューム シャドウ コピーからの読み取り操作に失敗しました。(0x80780029)」という謎エラーが発生しました。
バックアップ手順
バックアップの手順については、色々なサイトで紹介されていますので省かせて頂きます。
バックアップ保存先
システムイメージのバックアップ保存先は同じネットワーク上にあるNAS(共有ファイルサーバー)に保存してあります。
復元作業(失敗編)
想定の故障具合としては
・ハードディスクが経年劣化で動かなくなった
・サンラムウェアにやられた
などを想定して、何も入っていない別のHDDに換装しています。
Windows10インストールメディアを使ってシステムイメージから復元
Windows10インストールメディア(DVD)から起動
以前に作成したWindows10 Professional 64bit用のインストールメディア(DVD)から起動させます。
起動したら言語選択などが出てきますので「次へ」をクリックします。
画面左下に小さくある「コンピューターを修復する」をクリック。
オプションは「トラブルシューティング」を選択します。
「イメージでシステムを回復」を選択しましす。
現時点でのHDDにはバックアップのシステムイメージは無いので、上記の様なエラーが発生します。
一旦「キャンセル」して手動でシステムイメージのバックアップ保存先を指定してあげます。
「システムイメージを選択する」にチェックが入っている状態で「次へ」をクリック。
次画面の左下にある「詳細設定」をクリック。
システムイメージはネットワーク上のNASに保存されているので「ネットワーク上のシステムイメージを検索する」をクリック。
ネットワークに接続したいので「はい」をクリック。
復元したいシステムイメージの保存ディレクトリのパスを入力するのですが
ネットワーク資格情報
NAS側でアクセス制限をかけているので、接続のためのネットワーク資格情報の入力を入力します。
復元したいPCのログインユーザー名ではないです!
NAS名は「NAS916」でNAS側で設定したユーザー名は「testuser001」なので「NAS916\testuser001」と入力します。
ネットワーク接続が成功すると、保存先にあるシステムイメージが表示されますので、選択して「次へ」をクリック。
この作業をする直前に1度だけシステムイメージを保存したので、世代データが1つしかありません。
定期的にバックアップを取っていれば、世代ごとのデータがここに全て表示されるかと思いますので、復元したい世代のデータを選択して「次へ」をクリック。
細かいオプションの選択だと思いますが今回は何も変更せずにそのまま「次へ」をクリック。
確認画面なので「完了」をクリック
システムイメージからの復元が始まります。
30秒ぐらい経過し「ディスク(EFI システム パーティション)を復元しています」というところでエラーが発生して復元が中断されました。
エラー詳細は「ソースのボリューム シャドウ コピーからの読み取り操作に失敗しました。(0x80780029)」で、ググってみましたがクリーンヒットするページがありませんでした。
「シャドウコピー 失敗」だとシステムイメージ作成時のエラーに該当するページが出てきましたがエラーコードがまったく違ったため参考になりませんでした。
その他に試した事
シャドウコピー関連サービスの停止
「シャドウコピー」という単語からシャドウコピーに関するサービス「Microsoft Software Shadow Copy Provider」と「Volume Shadow Copy」を停止してみました。
システムイメージの作成自体が失敗するのでダメでした。
WindowsUpdate
2021年07月ごろに作成したWindows10インストールメディアでクリーンインストールしたので、Windows Updateを全インストールしていませんでした。
Windows Updateが完了してからシステムイメージを作成し直して再度同じフローで復元をやってみましたが同じエラーで中断しました。
復元作業(成功編)
Windows10のコントロールパネルのバックアップ画面の左メニューに「システム修復ディスクの作成」が目に留まり、ふと最新のWindows Updateバージョンで作成した復元プログラムじゃないとダメなんじゃないか?と思い「システム修復ディスク」から起動してシステムイメージの復元をやってみたところ成功しました。
システム修復ディスク
「システム修復ディスク」から起動するとインストールメディアでは無かった「キーボードレイアウトの選択」がありました。
あとは失敗編とまったく同じ手順でシステムイメージからの復元作業を行ったところ成功しました。
どこかのWindows Updateの時点で、復元プログラムを修正したおかげでうまく行ったのかは謎ですが、Windows10 標準搭載されているバックアップ機能は使えると実証されたので良かったです。
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